腐朽菌

木が腐る訳
木が腐るのは腐朽菌によるものです。
腐朽菌(ふきゅうきん)の繁殖には4つの要素があります。
まず酸素が必要です。次に適度の水分、程好い温度と養分が必要になります。
この中の一つが欠けても腐朽菌は繁殖しません。
実際の住宅では木材に対して、酸素を絶つ事はできません。
温度調整も床下や壁の中、屋根裏等では難しい行為です。
又、養分は木材自体なので、絶つ事はできません。
唯一調整できるのは、水分を絶つ事です。
近年住宅に使われる木材は、人工乾燥されていますから、雨漏れや漏水を防ぎ、
地下からの湿気を遮断すれば腐食菌の繁殖は防げます。
すなわち、住宅に使われている木材は、
水分の浸入さえ気をつけていれば、長持ちするということです。
時々雑誌等で、木材を野外に放置して、風雨にさらして長持ちした木が良い木材だと言う人がいますが、はたしてその考えはどうかなと疑問に思えます。
家は雨漏りさせない、漏水させないという絶対条件がありますから、
水や紫外線に強いからといって、住宅にベストな木と言えないと思うのですが。

今日は娘の同級生の母親と話す機会がありました。
その母親の息子さんは、浪人をしていたので、来年大学院を卒業するそうです。
息子さんが大学院に進学する時、『僕が大学院に行くということは、就職は多分都内になります。と言うことは、家から通勤できないので、都内住まいになります。それでもいいですか?』と言ったそうです。その家は娘さん(結婚して都内住まい)と息子さんの二人姉弟です。普通ならこれから40年以上は帰る可能性がない。
むしろ40年たっても帰らない可能性のほうが高い。
でも、そこの父親は田舎の長男としての制約を長年受けてきたので、子どもたちにはその思いをさせたくないと言って、気持ちよく承諾したそうです。
今の父親は昔の頑固オヤジと違って随分理解がありますね。
私も大賛成です。
子供は親の持ち物ではなく、一人の人間なんだから、子供の意思を尊重してあげるべきだと思います。
過疎化の原因のひとつに、通勤距離内に自分にあった仕事がないことが
あげられます。
地域活性化は若者が好んで住み着く町づくりだと思います。
私たちの仕事も、活気のある家庭でないと、仕事が出てこない。
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