栗の土台

弊社では創業以来、土台は栗の木と決めていました。
栗の木は、湿気に強いので腐り難く、またシロアリ等の被害を受け難いです。
難点は非常に重くて作業性が悪く、又狂い(曲がる)やすい気です。
普通の材木は丸太を4回挽けば4角になるので、製品になります。
栗の木は狂いやすいので、4回挽いて乾燥させたのち、もう4回挽きます。
計8回挽いて製品になりますが、それでもクセのある栗は狂うことがあります。
その時は大工の技でクサビを打ち込んだりして、真直ぐになおして使います。
それ程、手間隙かけても価値ある木です。
『栗の土台は3代使える』こんな言い伝えがあります。
コンクリート基礎のなかった時代に、土台として使われ、土に埋もれていた栗の木を
何回か見たことがあります。
他の木は腐っていても、栗の木は元の状態で頑張っていました。
でも、昭和16年頃中国から入ってきたクリタマバチの被害にあい、山の栗の木は
激減しました。
その結果、栗の木は入荷困難になり、弊社でも断腸の思いで、栗の木の土台を
断念しました。(10年位前かな)
現在弊社では、防腐剤をあまり塗りたくないので、青森ヒバ、桧を使用しています。
防腐剤を頼りにした土台は使いたくありません。
防腐剤の効き目はせいぜい5〜10年です。
それ以降はどうするつもりなんでしょうか?

トイレ改造現場の今日は、大工さん2人と水道屋さん(30分)でした。
大工さんが会社に帰ってきたのは、夜8時過ぎになりました。
木工事は予定通り今日終わりました。
明日からは、他の業者にバトンタッチです。


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