大黒柱


参りました。
大雪になりそうです。
午後、4時で職人さんたちに、帰ってもらいました。
このまま降り続けば、明日の朝は交通不能になりそうな気配です。
折角咲いた梅の花も雪にうもって見えなくなりました。

しんしんしんしんと雪降りつもる
なんて国語の教科書に載っていたような気がします。
雪の降る夜はとっても静かなんですね。
茅葺屋根の下、囲炉裏を囲んで、煮込みうどんでもすすっているのが、
目に浮かんできます。

大黒柱の話
この地方では、大黒柱に欅を使います。
(今では大黒柱を立てる家は殆ど見かけなくなりました)
大体30cm角から太いもので4,50cmあるものまであります。
材木の中で一番強度があると信じているからです。
家の中心に立て、家の重さを背負ってもらいたいからです。
でも、残念ながら長い目で見た場合、桧の方が強度はあるそうです。
伐採した時には、確かに欅の方が強度はあります。
でも、時代と共に強度は直線的に下がります。
桧の場合、伐採時に一旦強度は上がり、後はゆるやかな放物線を描いて
強度が下がります。
お互いの強度が交わるのが約700年位だそうです。
桧の場合、1400年位で伐採した強度に戻るそうです。
と言う事は、法隆寺が建立してから1400年経っているので、強度は伐採時の
強度に戻ったことになります。
700年位もたせるには欅でよいのですが、それ以上もたせたいのなら、桧の方が
有利になります。
飛鳥の人たちが、そのことを知っていて、桧を選んだとしたら、すごい事です。
やはり、日本人は山を育て、木を育て、職人を育て、日本の伝統文化を
守るべきです。
名も知れない外材に防腐剤を塗りたくったような家は造りたくないです。
http://www1.ocn.ne.jp/~toda-k/