会津桐

昨日、八王子の旧家を訪問しました。
その家の御主人は、14年前に藍綬褒章を拝受した記念品にテッシュペーパーBOXを造ったそうです。
『その時に余ったものが数個まだ残っているので、今度バザーをやる時に、
差し上げますからよかったら出品してください。』と言われました。
ありがたく頂きます、と答えたはいいのですが、テッシュペパーBOXを見て驚きました。
それは、会津桐で出来ている最上級品です。
目は詰んでいるし、持ってみたら軽々。
こんな上等品は、バザーには出せないですよ。

会津桐は、箪笥等で有名ですが、琴の胴部としても有名です。
知り合いのお琴の先生は、わざわざ会津まで出向いて、琴を作ったそうです。

昔は女の子が生まれたら、桐の木を植え、その子が嫁ぐ時に、その桐の木で
箪笥を作ったそうです。
大切に育てた桐の木で、箪笥を作る・・・・・親の愛情とそれを引き継ぐ娘。
桐のタンスは削り直せば、何代にも使えます。

代々引き継がれる愛情。
本物の素材を、職人が腕によりをかけて作ったものは、価値があります。
家だって同じです。